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現役東大生 & 金融系専門職志望 & 趣味は競プロと麻雀 & ゆるふわマインドの日常ブログ

2023年度アクチュアリー試験を終えて(損保数理編)

皆さんこんにちは。

今年のアクチュアリー試験が終わったので、今年の勉強の仕方だったり、実際本番を受けてみて思ったことを備忘録的に書いていきます。今回は損保数理についてです。

前提

・昨年が初受験で、数学と生保数理を合格済み

・今年は損保とKKTを受験

・経済学部の学部4年で、数学に関しては一般的な理系が学部1年で学ぶ微積分や線形代数は履修済み。確率統計学に関しては一次試験の数学の範囲+ちょっとした数理統計を授業でとった程度。

 

勉強の流れ

4月頃、損保数理の教科書の内容理解から入り、7月頃に全範囲を一周しました。8, 9月は勉強の時間はあまりとらず、10月から基本的な内容を復習しつつストラテジーを1周し、11月から過去問演習に取り掛かりました。学生だったので、10月と11月は毎日7時間ほどはアクチュアリー試験の勉強に費やせる環境にありました。

 

過去問演習についての注意点

ただの憶測ですが、(試験全般かもしれませんが少なくとも)アクチュアリー試験は、ある時期の試験問題のトレンドを、少し遅れて受験対策本等が反映し、受験者が対策を進めるが、彼らが受験する時期には新たなトレンドが出てきて、というサイクルを繰り返していると思います。

合格へのストラテジーやワークブック等の試験対策本は、教科書の中で試験問題としてよく扱われていた領域を重点的に扱っていると思われますが、そのトレンドは年々変化していきます。過去問演習をする際は多くの人が昔の問題は簡単に感じ、最近の問題は難しいと感じると思いますが、それはおそらく多くの人は対策本(少し前の問題を中心に扱う)の演習の後に過去問演習をしているからだと考えられます。

少し前の問題で高い点を取っているから、と安心するのは危険です。

最近10年ほどの過去問を解いたところ、直近の数年はそうした傾向が顕著になっているという印象を持ちました。具体的には一次試験の「数学」色の強い、普遍的な数学的思考力を問う重い問題が増えています。

ストラテジー等の対策本はもちろんやるべきだと思います。

ただ、それだけだと直近の損保数理は確実に合格できるラインまで持っていくのは難しいです。

私は

ストラテジーにある典型問題→過去問演習10年分+教科書の知識暗記+練習問題+一部の証明を写経

という流れで演習していました。

 

過去問演習の得点推移は画像の通りです。

損保数理の過去問演習得点記録

 

11月頭の時点では2022年の問題で51点しかとれず、受かる気がしない...という状態でしたが、1ヶ月で80点が安定するレベルまで持っていくことができました。

 

実際の受験本番では、会場の運が悪く、試験時間の7割くらいの時間は近くの工事の爆音に悩まされていました。東京だとヘッドホンが配られたそうですが、うちの会場は気休め程度の耳栓しか配られませんでした...

それでも、ある程度余裕を持った状態で本番を迎えられたので、それなりの点は取れていそうです。合格発表前なので言いづらいですが。

本番はこのようなアンラッキーがあったり、そうでなくても練習のような実力を発揮するのは難しいので、できればボーダーの60点をやっと越えられるという状態ではなく80点が安定するレベルまで持っていった方が良いと思います。年に一回しかない試験で、仕事にも関わる人が多いと思いますし。

章別にどのように理解したらいいか等の具体的な話に関しては他にも書いている人がいますので、省略します。損保数理で検索したらたくさん出てくると思います。

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

次回はKKTについて書こうと思います。